アフリカ音楽の正体
はいと言うわけで読了!
久し振りに紙媒体の本読んだ(笑)
最近はもっぱら電子書籍ばっかりでしたからね。
僕が求めていたものとは違いましたが面白かったです。
色々知らない事がありましたし、個人的に実践してて感覚的に分っている事を明文化されて、そうそうと読みながら頷いたりと。
この著者の塚田健一さん面白いですね。最初のほうでは色々理論ばって理屈をこねるのですが、最後の章で見事な卓袱台返し(笑)
一部抜粋
アフリカ音楽を理解するには「理屈」は役に立たない。少なくとも、「理屈」だけでは充分ではない。実際に体験しなければダメである。
そうなんですよね。音楽やってるとコレがある。ホント、リズムはホントそう。ずっとついてまわる。何を弾いても弾かなくてもorz
私コレでベース辞めましたもの。趣味でやってただけだけど(笑)
ま、それはそれとしておいておいて。以下目次。
理論編
第一章 アフリカ・リズムの衝撃
一 シンコペーション論争
二 アップビートかダウンビートか
三 ポリリズムの「前景」と「背景」
四 ジャンルを越えるヘミオラ
第二章 アフリカ・リズムの奥義
一 演奏していないリズムが聞こえる
二 大陸を横断するリズム型
三 里帰りしたアフリカのリズム
四 アフリカ音楽は変拍子か
五 アフリカ・リズムのサウンドスケープ
第三章 アフリカに「ハーモニー」が響く
一 アフリカ・ハーモニーへの偏見
二 ハーモニー文化クラスター
三 アフリカ・ハーモニー生成の秘密
四 アフリカ人のハーモニー感覚の源泉
五 耳を惑わすアフリカ・ハーモニー
第四章 アフリカの旋律をたぐる
一 言葉は旋律を支配するか
二 即興旋律の妙技
三 旋律構成の秘術
第五章 太鼓は話すことができるか
一 トーキング・ドラムの伝説
二 トーキング・ドラムの真実
三 アフリカの声の記譜法
四 オノマトペと声の記譜法
第六章 子どもと遊びと音楽と
一 わらべうたは大人の歌のひな形
二 アフリカ版わらべうた
三 社会教育としての遊び
四 遊びと賭博
実践編
第七章 アフリカの太鼓で合奏しよう
一 机をたたいてポリリズム
二 ルヴァレの太鼓合奏曲ムウォコロ
三 ルヴァレの太鼓合奏曲チヤンダ
四 チェワのニャウ結社の太鼓合奏
ね、面白そうでしょ!
シンコペーション論争なんてあったの知らなかったし。ポリリズムの「前景」と「背景」やジャンルを越えるヘミオラはなんてのはそのまま面白い。演奏していないリズムが聞こえるやアフリカ音楽は変拍子か、リズム・ゲシュタルトなんてのもね。
でも、一番印象に残ってるのが、西洋音楽の「合わせる美学」とアフリカ音楽の「ずらす美学」のくだりから、ゲルハルト・クービックが言うところの「内在的リズム」の一種。著者の言うところの「波のうねり」のくだり。
ま、数日かけて読んだから、さっき読んだところってのもあるかもだけど(笑)
これね、ベース弾く時は凄く大事にしてた。ドラムは基本、点というか音を伸ばすことが出来ないでしょ。擬似的に伸ばす方法はあるとしても。だから、ドラマーが基本としているリズムを感じ取って、うねりが出るように弾いていたんですよね。曲にもよるけど、例えばキックに対して前から絡める様にとかピッタリ合わしてとか後ろから押し上げるように弾くかとか。物凄くファジーですけど。ん~他人には伝わらなそう(笑)
と言ってもドラマーには伝わってたみたいですけどね。だってドラマーからはよく言われたもん。
何故か私と弾くと気持ちいいとか自分が上手くなった気がするとか。
ベーシスト冥利に尽きるってもんですよ。ま、その反面、辞めちまえって言われた事もあるけど(笑)
私、基本的に相手に合わせる人だから。例えそのリズムがイーブンでなくとも。
自分からリズムだすのが苦手なもんで。
で、西洋音楽の「合わせる美学」とアフリカ音楽の「ずらす美学」ってのがもう自分の中ではもうドンピシャな表現で。こう、ストンって胸の中に落ちた!そうそうって。
やる曲やフレーズに合わせて切り替えてましたもんね。他人には理解されてなかっただろうけど(笑)
って事で思ってたのとは違ったけど面白かった!おすすめです!
著者のほかの本も読んでみようっと!
取りあえずこのあたりを!
アフリカ音楽にも手出そうかしら?時間が足りない(笑)